2014-09-19(Fri)

とある一家の会話

(どこの一家かは言うまでもないが、敢えて名を秘す)

拳をテーブルに打ちつける音。大柄で、見るからに戦士と分かる筋肉質の身体。歳は21ぐらいだろうか。相当な長身に逆立てた短髪で、聳え立っているかのように見える。男だと言っても通じそうな凛々しい美青年だが、声のトーンで女であることが分かる。
次女「マジ? Mesonaの奴、そんなこと言ってたの!」
三女「ええ。はっきりと聞こえたわ」
小声で、しかし意志の強さが分かるくっきりとした発音で、紅茶をすすりながら答える。肌の色も体格もまるで違うが、顔立ちが二人が姉妹であることを示している。
次女「ぶっ殺してやる! アイツ、居候の分際でお父さんのこと馬鹿にしやがって! フェルッカへ連れていって、真っ二つにしてやりましょ!」
立ち上がろうとするところを、静止するかのように声が飛ぶ。
母「ダメよ」
振り返る次女に、更に言葉を突きつける。
母「彼女はニューマジンシアの首長よ。それを殺すってことがどういう意味をなすか、分からないの?」
母は長いソファーの端に座っていた。不自然なほどに空いたその空間は、誰かを待っていることを物語っていた。
母「それに、父さんもそんなことは望まないわ」
次女「でも……」
玄関のドアが開く音が聞こえる。しばらくして、一人の小柄な、快活そうな娘が勢いよく駆け込んできた。

長女「たっだいま~。ステドラの討伐終わったよ~」
母「あらあら、機嫌良さそうね。何か良いものでも出たの?」
長女「パパが、特別なギフトを2つも出したの!」
一同「スゴ~イ。何が出たの?」
父「採掘のピンチラと、バーニングアンバーだったな」
肩まで届くピンク色の長髪に、浅黒い肌。次女よりも更にふた周りほど大きい巨躯には、無駄な贅肉も遊んでいる筋肉もなかった。一日中重い戦斧を奮って敵を屠り続けることも、鎧を着て北ミノック平原から名誉の神殿まで走り続けることも、彼になら可能であろう。
父「あと、今回は盾が大漁だったぞ。二人で10個も出た」
そう言いながら、彼の目は妻の肢体に釘付けであった。
母「ねぇ、本は何冊でしたの?」
父「一冊」
母「……そうね。とりあえず、本とバーニングアンバーは交易用に取っておきましょ。超越のスクロールはいずれ使うかもしれないから、スクロール入れに綴じといてね。あとはポイントに換えましょ」
父「ほ~い」
戦利品は母の指令の下、速やかに仕分けられていった。

次女「ところで、姉さんはあの話、もう聞いたの?」
長女「あのクソババァの話ね。知ってるわ! 大体、あのババァは料理人ということで雇ってやってるのに、いつの間にかネクロ学ぶために料理人の道捨てたのよ。もうただの無駄飯食らいなんだから、とっとと追い出せばいいのよ!」
長女がクソババァと罵る人物(もちろん、Mesonaのことである)は、全然老婆といえる年齢ではないのだが、長女との年齢差(一回りほどMesonaのほうが年上)を考えれば、致し方ないのかもしれない。
長女「パパが稼いだ金で、一生モノの装備だということで速度足や速度マントを買ってくれたことについて、アイツ評議会でなんて言ったと思う? 『甘やかすにもほどがある』って言ったのよ。『あんたの装備だって、パパのお金で、人間国宝さんが高価な材料使って作ったんでしょ? 良くそんなこと言えるわね!』って言ってやりたいわよ。
 あと、アイツがミノック首長に渡す予定だった白網を、パパがマジンシアの港に投げ込んだときだって、『騎士道も死霊術も使えない雑魚なのに、毎度毎度、無謀なことをやってくれるので困っています』って、評議会の席でのたまったのよ。あのとき、パパはオシリドンをソロで倒したのよ。どこの世界に、オシリドンをソロで倒す雑魚がいるっていうのよ!
 ねぇ、パパ、聞いてる?」
父「聞いてる」
ソファーに寝そべりながら、父は面倒くさそうに答えた。彼の頭は、妻の柔らかそうな太股の上にあった。

次女「Mesonaの奴、どうにかならないの?」
父「放っておけばいいよ。アレは息をするように悪口を言う、そういう性格なんだからさ」
次女「……でも!」
次女を手で制すると、短く言った。
父「大事なのは、言葉じゃない。事実がどうであるのか、という事だ」
一息つくと、話を続ける。
父「俺が騎士道も死霊術も使えないのは事実だ。そして、その俺がソーサリアのほとんどの首領(ボス)どもを、たった一人で倒してきたこと、それも事実だ。それをみて、俺を雑魚だと思うか否かは、そいつの判断だ。
 で、俺を雑魚だと思うか?」
次女「思うわけないでしょ! 私もボスソロができるようになって、ドレッドや酸ボスならお父さんの半分の時間で倒せるけど、それでもお父さんが私の目標であることには変わりないわ!」
父「もう少ししたらボイドプールを巡る、コーラ軍の侵攻があるはずだ。はっきり言って、前回みたいに一位になるのは難しいだろう。しかし、俺もこの飛鳥の地の仲間たちに恥ずかしくない戦いをしたい。
 そして、それは、決して不可能ではない」
長女「あたしの魔曲も、前よりも強力になったよ! 期待しておいてね!」
父「楽しみにしてるぞ。んじゃ、寝るか」
そして、妻の胸に顔を埋めながら、一言。
父「ママん」
母「うふふ」
妻に髪を梳かされ、戦意を失った猛獣のように懐く。
娘たち「さっきまでの名言、説得力半減……」

(……てな感じで、バックストーリーを語っていこうかと思ってます。
UO内で発言しても、届く人は限られているし、ヘルプチャットで喋るわけにもいかないですからね。
というわけで、こっぱずかしい、見苦しい話にお付き合い頂き、ありがとうございましたm(__)m)
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